“礼節が人を作る”
上質のスーツを身に纏い、スラリと立つコリン・ファースがこの台詞を吐きながら、店内で絡んできた野郎どもを相手にするんですが、カッコいいんですよね、これがまた。
そうです、ご存知の方も多いでしょう。『Kingsman』という映画です。先日見たんですよ。なんでも、イギリスの階級社会を風刺した、イギリス映画だとか。
タイトルの言葉は、この映画の台詞のひとつです。オックスフォード大学の、ニュー・カレッジやウィンチェスター・カレッジを創設した中世の神学者、政治家、教育者であるWilliam Hormanの名言だそうで。
ちなみにmakethは昔の英語で、現代英語では“Manners make the man.”とのこと。
さて、本題。
形から入って、後々、本質を理解するというのは勉強でもよくあることです。特に数学。
「解き方を教えてほしい」
というリクエストをよく受けますが、解法を知ったとしても実際に問題を解けないケースがほとんどです。なぜ、こういうことが起こるのでしょう?
数学的思考回路がない
たとえば車を運転できるようになりたいと思ったとき、教習所に通いますよね。まさか「本を読んで運転の仕方がわかったからもう乗れる」なんて思いませんよね?
車を運転するためには、運転の感覚を養う必要があるんです。ハンドルをどれくらい回せば車体がどれくらい曲がる、とか。
数学だって「こういう問題文なら、こういう風に答えたらいい」みたいな数学の感覚が必要です。数学の言葉で書かれた文章を、数学として理解できるようになる。
そのために必要なのは何か。言わずもがな「実戦練習」です。
一通り乗り方を理解したから、じゃあ場内で乗ってみようか
= 一通り公式や解法を理解したから、類題を解いてみようか
です。ここからは反復が命。反射的に対応できるまでやるんです。身体に叩き込む。
だから数学も、
最初は答えを見ながらでいいから、どういう意味かな?って考えながら、実際に書き写して
流れを追っていきます。
そのうち答えなんか見なくても「あ、このパターンね」となって自分で書き切れちゃいます。感覚まで落とし込んで初めて「路上運転(=定期テストとか模試)」でしょう。
よくわからんけど数学の言葉を書き写してみる
から始まり、やってるうちに
あ、こういう価値観ね
と腑に落ちる。こういう流れです。ぜひ↑の文字を大きくしたところを実践してみてください。