GOALOOKの塾長@京大生のBlog

京都で学習塾を経営している現役京大生のブログです。主に教育について、勉強法から僕の教育思想まで、つらつらと書いていきます。

"Manners maketh man"〜数学が苦手なすべての人へ〜

 

 

“礼節が人を作る”    

上質のスーツを身に纏い、スラリと立つコリン・ファースがこの台詞を吐きながら、店内で絡んできた野郎どもを相手にするんですが、カッコいいんですよね、これがまた。

 

f:id:goalook:20191115152420j:plain

  

そうです、ご存知の方も多いでしょう。『Kingsman』という映画です。先日見たんですよ。なんでも、イギリスの階級社会を風刺した、イギリス映画だとか。

タイトルの言葉は、この映画の台詞のひとつです。オックスフォード大学の、ニュー・カレッジやウィンチェスター・カレッジを創設した中世の神学者、政治家、教育者であるWilliam Hormanの名言だそうで。

ちなみにmakethは昔の英語で、現代英語では“Manners make the man.”とのこと。

 

 

さて、本題。

 

形から入って、後々、本質を理解するというのは勉強でもよくあることです。特に数学。 

 「解き方を教えてほしい」

というリクエストをよく受けますが、解法を知ったとしても実際に問題を解けないケースがほとんどです。なぜ、こういうことが起こるのでしょう?

 

 

数学的思考回路がない 

 

たとえば車を運転できるようになりたいと思ったとき、教習所に通いますよね。まさか「本を読んで運転の仕方がわかったからもう乗れる」なんて思いませんよね?

車を運転するためには、運転の感覚を養う必要があるんです。ハンドルをどれくらい回せば車体がどれくらい曲がる、とか。

 

数学だって「こういう問題文なら、こういう風に答えたらいい」みたいな数学の感覚が必要です。数学の言葉で書かれた文章を、数学として理解できるようになる。

そのために必要なのは何か。言わずもがな「実戦練習」です。

 

一通り乗り方を理解したから、じゃあ場内で乗ってみようか

一通り公式や解法を理解したから、類題を解いてみようか

 

です。ここからは反復が命。反射的に対応できるまでやるんです。身体に叩き込む。

  

だから数学も、

最初は答えを見ながらでいいから、どういう意味かな?って考えながら、実際に書き写して

流れを追っていきます。

 

そのうち答えなんか見なくても「あ、このパターンね」となって自分で書き切れちゃいます。感覚まで落とし込んで初めて「路上運転(=定期テストとか模試)」でしょう。

  

よくわからんけど数学の言葉を書き写してみる

から始まり、やってるうちに

あ、こういう価値観ね

と腑に落ちる。こういう流れです。ぜひ↑の文字を大きくしたところを実践してみてください。

 

 

www.goalook.net